稲荷町駅 (富山県)
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稲荷町駅 | |
---|---|
駅舎(2008年8月) | |
いなりまち Inarimachi (稲荷公園前) | |
所在地 | 富山県富山市稲荷町四丁目1番73号 |
駅番号 | T02 |
所属事業者 | 富山地方鉄道 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
559人/日(降車客含まず) -2019年- |
乗降人員 -統計年度- |
1,217人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1931年(昭和6年)8月15日[1][2] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■本線 |
キロ程 | 1.6 km(電鉄富山起点) |
◄T01 電鉄富山 (1.6 km) (0.9 km) 新庄田中 T03► | |
所属路線 | ■不二越線 |
キロ程 | 0.0 km(稲荷町起点) |
(0.6 km) 栄町 T58► | |
備考 | 駅員終日配置駅 |
稲荷町駅(いなりまちえき)は、富山県富山市稲荷町四丁目にある、富山地方鉄道の駅である。駅番号はT02。
利用可能な鉄道路線
[編集]歴史
[編集]- 1914年(大正3年)12月6日:富山軽便鉄道の富山駅 - 笹津駅間が開業[3][4][5]。
- 1915年(大正4年)10月24日:富山軽便鉄道が富山鉄道に改称[4][6]。
- 1931年(昭和6年)8月15日:富山電気鉄道の富山田地方駅 - 上市口駅(現在の上市駅)間が開業[7]、当駅が開設される[1][2]。駅舎は2社(富山鉄道・富山電気鉄道)で共同使用した[注 1][6]。
- 1933年(昭和8年)4月20日:富山鉄道が解散し、当駅を含む富山駅 - 堀川新駅(現在の南富山駅)間を富南鉄道に譲渡[3][6]。
- 1941年(昭和16年)12月1日:富山電気鉄道が富南鉄道を合併[3][4][6]。
- 1943年(昭和18年)
- 1946年(昭和21年)6月1日:本線の電鉄富山駅 - 当駅間(旧富南鉄道線の軌道)が電化される[3][7]。
- 1969年(昭和44年)4月1日:路線名称を変更。富南線の当駅 - 南富山駅間が不二越線となる(本線の名称変更はなし)[4][8]。同日に貨物営業が専用線を除き廃止[9]。
- 1979年(昭和54年)9月1日:専用線での貨物営業が廃止[9]。
- 1999年(平成11年)3月29日:ATS設置[10]。
駅構造
[編集]本線は相対式ホーム2面2線、不二越・上滝線は単式ホーム1面1線[11]を持つ3面3線の地上駅である[1]。駅員が終日配置されている(2021年時点)[12]。木造駅舎を有する。
稲荷町駅の東側、本線と不二越・上滝線の線路の間に稲荷町テクニカルセンター(車両基地[13][14]・工場)[15]が設置されている[16][17]。定期検査や修繕、冷房化改造、中古車両の改造も行っている。富山軌道線の車両の定期検査もこの工場で行っており、その際には不二越線南富山駅 - 当駅間は軌道線車両をディーゼル機関車で牽引して回送する。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
3 | ■不二越・上滝線 | 上り | 富山方面 |
下り | 岩峅寺方面 | ||
1 | ■本線 (■立山線直通電車含む) |
上り | 富山方面 |
2 | ■本線 | 下り | 宇奈月方面 |
■立山線 | 立山方面 |
-
本線ホーム(2019年11月)
-
不二越・上滝線ホーム(2019年11月)
利用状況
[編集]「富山県統計年鑑」[18]および「富山市統計書」[19]によると、2018年度の1日平均乗車人員は557人である。
近年の1日平均乗降人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
1995年 | 1,177 | |
1996年 | 1,157 | |
1997年 | 1,152 | |
1998年 | 1,116 | |
1999年 | 1,049 | |
2000年 | 1,011 | |
2001年 | 969 | 490 |
2002年 | 1,020 | 518 |
2003年 | 985 | 503 |
2004年 | 971 | 499 |
2005年 | 1,018 | 521 |
2006年 | 1,024 | 524 |
2007年 | 1,066 | 544 |
2008年 | 1,056 | 538 |
2009年 | 1,053 | 536 |
2010年 | 1,041 | 523 |
2011年 | 1,073 | 544 |
2012年 | 1,092 | 554 |
2013年 | 1,068 | 544 |
2014年 | 1,086 | 517 |
2015年 | 1,141 | 532 |
2016年 | 1,156 | 538 |
2017年 | 1,176 | 548 |
2018年 | 1,185 | 557 |
2019年 | 1,217 | 559 |
2020年 | 972 | 468 |
2021年 | 988 | 477 |
2022年 | 1,028 | 483 |
駅周辺
[編集]- 稲荷公園 - 旧燐化学工業の工場跡地に作られた公園であり[20]、かつては当駅より分岐する専用線が存在した。
- 国道41号
- 越中稲荷神社
- 富山県立中央病院 - 当駅より徒歩圏内であるが、隣の栄町駅が最寄りとなる。
- アピアショッピングセンター
- アルビス アピア店
- いなり鉱泉
隣の駅
[編集]- 富山地方鉄道
- ■本線・■立山線(電鉄富山 - 寺田間は本線)
- ■不二越・上滝線
- 電鉄富山駅 (T01) - 稲荷町駅 (T02) - 栄町駅 (T58)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 川島 2010, p. 63.
- ^ a b 寺田 2013, p. 243.
- ^ a b c d e f g 朝日 2011, p. 14.
- ^ a b c d e f 寺田 2013, p. 242.
- ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1914年12月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c d 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、182頁。
- ^ a b c 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、175頁。
- ^ 朝日 2011, p. 15.
- ^ a b 『富山地方鉄道五十年史』(1983年3月28日、富山地方鉄道株式会社発行)530頁。
- ^ 『富山地方鉄道70年史 -この20年のあゆみ-』(2000年9月、富山地方鉄道発行)102頁。
- ^ 川島 2010, p. 75.
- ^ “鉄道線各駅の駅員配置時間表” (PDF). 富山地方鉄道 (2021年4月1日). 2021年10月23日閲覧。
- ^ “富山地鉄、稲荷町車両基地の一般公開イベント実施…11月3日”. Response. (2013年10月24日). 2021年10月23日閲覧。
- ^ “鉄道の安全運行学ぶ 富山で県民生涯学習カレッジ”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北日本新聞). (2019年6月9日) 2021年10月23日閲覧。
- ^ “ひとえきものがたり 改造レッドアローとともに 稲荷町駅(富山県、富山地方鉄道)”. 朝日新聞. (2011年12月19日). オリジナルの2011年12月24日時点におけるアーカイブ。 2021年10月23日閲覧。
- ^ 朝日 2011, p. 4.
- ^ 朝日 2011, p. 26.
- ^ “富山県統計年鑑(とやま統計ワールド)”. 富山県. 2024年8月29日閲覧。
- ^ “富山市統計書”. 富山市. 2024年8月29日閲覧。
- ^ 『富山市史 編年史<上巻>』(2015年3月20日、富山市発行)554頁。
参考文献
[編集]- 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン 全線・全駅・全配線 第7巻 富山・糸魚川・黒部エリア』講談社、2010年10月20日。ISBN 978-4-06-270067-2。
- 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄 19 富山地方鉄道 富山ライトレール・万葉線 黒部峡谷鉄道・北越急行』朝日新聞出版、2011年7月24日。
- 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日。ISBN 978-4-7770-1336-4。
関連項目
[編集]- 日本の鉄道駅一覧
- RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ - 2011年公開の映画。当駅および稲荷町テクニカルセンターがロケ地となっている。
外部リンク
[編集]- 稲荷町駅 - 富山地方鉄道